医療的なケアが必要な子どもの母親がケアを放置し、逮捕される事件が相次いでいます。
今、兵庫県で起こった2つの事件が波紋を広げています。
1つ目は30代の母親による保護責任者遺棄致死事件。
寝たきりで、気道確保のためにたんの吸引などが必要だった娘を1人家に残し、17時間にわたって外出。その結果、窒息死させたとして先月、逮捕されました。
そして、もう1つが30代の母親による保護責任者遺棄致傷事件。
障害のある15歳の息子が「床ずれ」になっているのを放置し、重症化させたとして同じく先月、母親が逮捕されることとなりました。
そして、この2つの事件に共通するのは“医療的ケア児”。
“医療的ケア児”とは、たんの吸引や経管栄養など、生きるために日常的なケアを必要とする子どもたちのこと。愛する子どものためとはいえ、家族には大きな負担が掛かるのが現状です。
そうした家庭で起こった事件に、ネットでは…。
X(旧ツイッター)から 「実情を知っているからこそ、いたたまれない」 「負担と責任がすべて親にのしかかるのは辛い」
果たして、すべてを「親の責任」にして本当にいいのか。