金融庁に出向中の裁判官がインサイダー取引の疑いで刑事告発されたことを受け、金融庁はこの職員を免職としたほか、幹部の処分を発表しました。
加藤金融担当大臣 「金融行政に対する信頼を揺るがすのみならず、我が国の金融市場そのものの信用を揺るがすものであります。あってはならないことで、大変に遺憾と感じております」
加藤大臣は刑事告発された裁判官を免職としたほか、上司である課長を減給3カ月、さらに、当時局長だった井藤金融庁長官らを戒告処分にしたと発表しました。
また、毎年、インサイダー取引に特化した研修を行い、法令順守の誓約書を提出させるなど、再発防止策を講じるとしています。
一方、金融庁は同じくインサイダー取引の疑いで職員が刑事告発された日本取引所グループに対し、再発防止策などの報告を求める命令を出しました。