宮城県大郷町が進めるスポーツパーク構想をめぐり、計画に賛成する町民有志が町議会の解散に向けて署名活動を始めました。
大郷町のスマートスポーツパーク構想は、2019年の台風19号で被災した大郷町粕川地区で総事業費17億円をかけてサッカー場12面や宿泊施設を整備する計画です。
計画に対し町議会議員からは計画を疑問視する反対意見が上がり、議会に提出された関連予算案はこれまで2度否決されています。
計画に賛成する町民有志は町議会の解散請求を行おうと手続きを進めていて、24日午前に解散請求に向けた署名活動に必要な証明書が、町の選挙管理委員会から代表者に交付されました。
請求代表者只野茂博さん「議員が民主主義と言いながら、民意をなかなか反映していないと私は思いました」
請求代表者赤間正さん「このまま黙って進んでいけば、間違いなく構想は反対議員のために頓挫してしまうのが明らかに見えていますので」
24日から1カ月以内に有権者の3分の1以上の署名を集めると、解散の是非を問う住民投票が行われ過半数が賛成すれば町議会は解散となります。
総務省の地方自治月報によりますと、宮城県での議会解散の直接請求は、少なくとも2007年度以降は報告されていないということです。