韓国大統領公邸前の現在の様子です。日が暮れるなかですが、多くの人が公邸を取り囲んでいます。3日、尹(ユン)大統領の身柄拘束へ大きな動きがありました。
ソウルの朝は、混乱とともに訪れました。
尹大統領の支持者 「離して、離して!不法警察!不法警察!」
韓国・尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の公邸周辺は、まだ薄暗いうちから警察や支持者で埋め尽くされました。
事態が動いたのは午前8時ごろです。黒い服の集団が、警察などによる合同捜査本部。大統領公邸の敷地内に進入し、現職大統領では初となる拘束令状の執行を始めました。
尹大統領が突如「非常戒厳」を宣言したのは、ちょうどひと月前のこと。「内乱罪」の捜査で、繰り返し出頭を要請されていましたが、大統領側は応じていませんでした。
シュプレヒコールが響くなか、敷地の中では長時間にわたる対立が続きました。
大統領警護庁のトップが拘束令状などの執行は、警護上の理由から「不許可」と判断。大統領がいる建物に入ろうとする捜査員を大統領の警護室が阻止したのです。
韓国メディアによると、建物入り口の手前で交渉が続いていました。
そして、敷地内への進入からおよそ6時間。今度は同じ門から、引き返す捜査員の姿が。
捜査本部は拘束令状の3日中の執行を中止したと発表。「現場の安全に憂慮が生じた」と理由を説明しています。「今後の措置は検討して決定する」ということです。