去年1年間に全国の交通事故で死亡した人は2663人で、半分以上が65歳以上の高齢者だったことが警察庁の集計で分かりました。
警察庁によりますと、去年1年の全国の交通事故による死亡者数は2663人でした。
このうち65歳以上の高齢者は1513人で、全体の56.8%を占めています。
都道府県別の死者数は東京都が146人で全国で最も多く、次いで愛知県が141人、千葉が131人でした。
最も少なかったのは島根県の9人です。
東京都が最多だった理由については、電動キックボードやモペットなど新しい交通手段の対策に警察官の人数や時間が割かれたことも影響しているとみられます。
坂井学国家公安委員長は「高齢者などの歩行者の安全の確保、飲酒運転などの悪質・危険な交通違反の取り締まりなどの取り組みを強力に推進するよう、警察を指導していく」としました。