中国の2024年の貿易統計が発表され、貿易黒字が過去最高を更新しました。習近平国家主席が提唱する巨大経済圏構想「一帯一路」に参加する国との輸出入総額は初めて全体の50%を超えました。
中国税関総署の13日の発表によりますと、中国の去年1年間の輸出額は、前年と比べ5.9%増の3兆5772億ドル(約562兆円)、輸入額は1.1%増の2兆5851億ドル(約406兆円)となりました。
輸出額、輸入額とも過去最高で、貿易黒字は9921億ドル(約156兆円)と、過去最高を更新しています。
国別の輸出入総額では、日本が3.0%減、EUが0.4%増などとなったのに対し、「一帯一路」参加国との輸出入額の割合が6.4%増え、全体の50.3%となり、初めて50%を上回りました。
会見で税関総署の担当者は、輸出入総額の増加率についてASEANが7.8%、BRICS加盟国が5.5%、ラテンアメリカ7.2%、アフリカ6.1%、中央アジア5カ国7.5%などと具体的に示しました。
中国からの輸入品に高い関税を課すと表明しているアメリカのトランプ氏の大統領就任を前に、新興国などとの協力関係をアピールした形です。