背任の疑いで逮捕された東京女子医科大学の元理事長が、架空の「建築アドバイザー報酬」としておよそ1億2000万円を不正に支出したとみられることが分かりました。

 東京女子医科大学の元理事長・岩本絹子容疑者(78)は2018年から2020年にかけて、新校舎の建設を巡るおよそ1億2000万円を不正に支出した疑いが持たれています。

 警視庁によりますと、支出は架空の「建築アドバイザー報酬」として、大学側から建築士に振り込まれていました。

 岩本容疑者のほか、建築士の60代男性と経営統括部の幹部だった50代女性も事件に関与しているということです。

 岩本容疑者は不正に支出した一部を私的に利用したとみられています。