東京・浅草の「浅草寺」で子どもの健やかな成長を願う、毎年恒例の「泣き相撲」が26日に開催されました。

 土俵の上で大きな泣き声をあげているのは、去年生まれた赤ちゃんです。

 大泣きする子もいれば、終始、楽しそうにニコニコする子もいます。

 行司やまわし姿の力士があの手この手を使って赤ちゃんを泣かせようとする様子が見守る人たちの笑いを誘います。

 行司の掛け声とともに泣き声を競う「泣き相撲」は、浅草寺の境内に復元された九代目・市川團十郎の「暫」の銅像5周年の際に奉納されたのが始まりです。

 今年は歌舞伎役者の市川團十郎さんも家族で参加し、長女のぼたんさん、長男の新之助さんとともに泣かせ役を務めました。

市川團十郎さん 「泣き相撲はどんな時代でも、親は子どもが元気に育ってほしいという思いは共通すると思います。親御さんもお子様も精一杯泣いていただいて、笑顔になっていただきまして、我々もそれを見守って時を過ごしたいと思います」

参加者 「(Q.結果は?)圧勝です。この通り圧勝です」 「(Q.どんな子どもに育ってほしい?)大きく泣けるくらい元気に育ってほしい」

 浅草寺の境内には元気いっぱいの泣き声と見守る家族たちの笑い声が響き渡りました。