オミクロン株が猛威を振るう第6波では、保育施設でのクラスターが相次いでいます。 感染対策に濃厚接触者の選定と、保育現場の負担は増加しています。
仙台市宮城野区にある「いぶき保育園宮城野」には40人の園児が通っています。
仙台市内では4日午前8時時点で9カ所の保育施設が休園となっていて、仙台市は自宅で保育が可能な家庭は子どもの登園を控えるよう協力を呼びかけています。
いぶき保育園宮城野阿部千鶴子園長「40人定員ですが、そのうちの1人がコロナの自粛でお休みしている。(多くの保護者は)働き盛りで一番動かなければならない年代なので、思いはあるが休めない人が多い」
こちらの保育施設では基本的な換気やこまめな手洗いに加え、1日に最低3回の検温を実施。おもちゃやてすりなど園児の手の触れる場所はその都度消毒をしています。一方で、小さな子どもはマスクの着用が難しいほか、保育にはふれあいやスキンシップが欠かせません。
いぶき保育園宮城野阿部千鶴子園長「スキンシップを今まで通り取りたいが、なかなかうまくいかない。そこが保育の一番の本質のところ。触れ合いのところ、そこだけは欠かせない」
こうした状況の中、宮城県は保健所の業務がひっ迫しているとして、2月から保育施設や学校に濃厚接触者の選定を委ねました。
感染対策に加え、新たな業務が重くのしかかります。
いぶき保育園宮城野阿部千鶴子園長「事務作業が今でさえたくさんある保育施設で、人数も限られている中で行うとなるとやはり難しいしできるのか。保健所にお任せしたいのが正直なところ」