宮城県石巻市の雄勝小学校と中学校では、復興のシンボルとなった奇跡の桜をモチーフにした壁画の製作が進められています。
18日、小中学生計33人が木の板をキャンバスに思い思いにペンを走らせました。
中学校の旧校舎で震災の津波に耐えた奇跡の桜。2022年は木が弱り、花を咲かせませんでした。
桜の命に陰りが見えるなか、子どもたちはこの桜のことを胸に刻み、後世に伝えていこうと製作に取り組んでいます。
児童「奇跡の桜の子どもの未来」「海と桜が合わさった絵という風にしたいです」「桜だけだとなんかちょっと寂しいし、雄勝は水産業だし、海もきれいだから」
壁画の制作は、雄勝に滞在して住民と交流しながら作品を作ってきた芸術家、安井鷹之介さんと子どもたちが一緒に進めています。 芸術家安井鷹之介さん「子どもたちが大人になっても、自分の母校だったりとか雄勝の事を忘れないでほしい、常に思っていてほしいというのが今ここにいる雄勝の住民の方からけっこう声が聞こえてきたので、今回やらせてもらいました」
今後、子どもたちの絵を並べ、高さ1.8メートル、幅3.6メートルの作品として5月6日に完成予定です。