過去2年のコロナ禍のゴールデンウィークは緊急事態宣言などの影響で人の動きが大きく制限されました。飲食店やその取引先は巻き返しに期待を寄せていますが、コロナ禍がもたらした生活様式の変化が色濃く残っています。
国分町や仙台駅周辺の飲食店などに酒を卸している吉田酒店です。過去2年のゴールデンウィークの売上は感染拡大前と比べて最大で9割まで落ち込みました。
3年ぶりに移動制限がない今年の売上はようやく半分ほどにまで戻りました。
吉田酒店・吉田智博取締役「すごく嬉しいですし、いままでなかなかやりたくても、仕事をしたくてもできないっていう状況が続いてましたので、これが日常というか当たり前になってくれたらいいなって思いますね」
この2年間で飲食店を取り巻く環境は大きく変わりました。
コロナ禍によって外食の頻度が減るなど消費者の生活様式が大きく変化したことで廃業や撤退に追い込まれた飲食店も多いと言います。
吉田智博取締役「感染対策などで席数を減らさなきゃいけなかったりですとか、客足がなかなか戻らないお店も沢山ありますので、(自分たちとして)なにができるのかってずっと、模索しているような状況ですね」
もつ鍋と馬刺しが売りの「もつ源仙台駅前中央店」は、売上が見込めないため2021年1月から11カ月間休業。
営業の再開は宮城県内の感染状況が落ち着き始めた2021年12月でした。
もつ源仙台駅前中央店・門間忠康店長「きょうは4組15名様ご予約いただいてます。多いですね。(最近は)1日あっても予約1組4名様とか、3名様とかしかご予約頂いてないので」
今年のゴールデンウィークに期待していましたが、売上は感染拡大前の4割ほどに留まっています。
門間忠康店長「まん延防止重点措置は出ないですけど、やっぱり感染を懸念される方が増えてしまったっていう部分で、外食を控える傾向、あと家飲みが増えたことによるものであるかと思います。全盛期と比べると、まだ下がっているというのが実情です」