宮城県の多くの小中学校では、8日に始業式が行われました。4つの小中学校が統合して2025年度に誕生した大崎市の鳴子小中学校では、子どもたちにサプライズのプレゼントが贈られました。

 大崎市の鳴子小中学校では、2年生から9年生までの159人が出席して新年度のスタートを迎えました。

 鳴子小中学校は、鳴子小学校や鳴子中学校など鳴子温泉地区の4つの小中学校が統合して開校した義務教育学校です。

 始業式では簗田智志校長が「新しい小中学生活の中で、たくさんの夢や希望を見つけ自分の人生を歩んで欲しい」と呼び掛けました。

 式の後、教室に戻った子どもたちは、担任の先生から新しい学校生活について説明を受けていました。

 6年生「待ちに待った学校が始まったので、とても楽しみです」「友達ともっと仲良くなって、勉強も協力して取り組める事ができればなと思いました」

 子どもたちには新しい学校の開校を記念して、黒板アートのサプライズプレゼントがありました。

 黒板アートは、岩手県一関市のイラストレーター有華さんが7日に6時間ほどかけて描き上げました。

 学校の近くにある川渡地区の菜の花と桜を、7色のチョークで表現しました。

 イラストレーター有華さん「光が差している、今から満開の桜が咲く、未来に向かって新しいスタートを羽ばたいて欲しいという思いを込めて制作しました」

 制作を依頼したのは、地元の鳴子ホテルの女将さんです。

 ホテルの向かいには統合で閉校となった鳴子小学校があり、長年共に歩んできた学校や子どもたちにプレゼントをしたいと考えたということです。

 鳴子ホテル女将高橋弘美さん「桜の花のように力強く開花していただきたいという思いと、菜の花のような涼やかで爽やかな人生を歩んでいただきたいなという思いもありました。そのような大人に人間に成長していただきたいという思いもありますね」