2021年度に宮城県の中学校で不登校だった生徒の数は前の年よりも大幅に増え3569人でした。不登校の生徒の割合は前年よりも増え、全国で2番目に高くなりました。
これは、文部科学省が毎年実施している調査で明らかになりました。
2021年度、宮城県全ての中学校で30日以上欠席した不登校の生徒数は、前の年度に比べて852人増えて3569人でした。
県内の中学校の全生徒に対する不登校の生徒の割合は前年より1.4ポイント増え6.01パーセントと、全国平均の5.00%を上回りました。
不登校の生徒の割合は前の年度は全国で8番目の高さでしたが、今回は全国で2番目に高くなりました。
県では、新型コロナウイルスによる休校が減ったことや、行動制限が緩和されたことで児童生徒が関わり合う機会が増えたことが一因としています。
県義務教育課伊藤克宏心のサポート専門監「グループ活動や学校行事とか、様々な集団で活動する機会が増えたということで、いろいろな要因が絡まりながら不登校が増えたのではないか」
一方、行動制限が緩和されたのは全国共通で、それにも関わらず宮城県の不登校生徒の割合が高くなったのは他にも要因があるとみていて、独自の調査を行って調べるとしています。
同時に、教室で過ごすことが困難な児童生徒の居場所を学校内に作ったり、スクールカウンセラーと連携したりして、児童生徒に対して個別の支援計画を作成するなどして学習機会の確保に取り組むとしています。