宮城県大崎市などで作る観光協議会が、JR陸羽東線の開業110周年を祝う式典を開きました。JRに対し、存続に向けた地元の熱意を示す狙いです。
陸羽東線の小牛田−岩出山間は110年前、大正2年(1913年)の4月20日に開業しました。
これを記念する式典が、20日朝に鳴子温泉で開かれました。
伊藤康志大崎市長「この110年間の陸羽東線の果たしてきた役割に私たちは感謝する。向こう100年、110年、この地方になくてはならない陸羽東線として、さらに磨きをかけていきたい」
JR東日本は2022年7月、陸羽東線などの赤字幅を公表して赤字ローカル線の見直しを進めつつあります。
危機感を募らせた大崎市は存続に向けた熱意を示そうとJRの幹部を招き、式典を開催しました。
JR東日本東北本部三林宏幸本部長「地域の交通としてサステナブルに(持続的に)どういう形でこれからも運営してくのがいいのかといったところも含めて、様々な意見交換をしながら盛り上げていければ」
大崎市は3月、JR東日本に対し陸羽東線の活性化策を提案していて、今後も話し合いを続けます。