宮城県栗原市の東北自動車道で路肩付近に停車していた大型バスに大型トラックが追突し4人が死傷した事故について、専門家は「80キロから90キロのスピードで追突した」と分析し「トラックの前方不注意が原因ではないか」と指摘しています。
宮城県警の元警察官で現在は民間の交通事故調査会社の代表、佐々木尋貴さんです。
現場の映像から、トラックが早いスピードのまま減速をせずに追突したと分析しています。
佐々木尋貴さん「トラックの前面が押し潰されているので、80キロから90キロ、100キロ位のスピードは出ていたと思います」
停車中のバスに追突していることから「トラックの前方不注意」が事故原因ではないかと指摘します。
佐々木尋貴さん「バスが停止してすぐに乗客が降りて、それからトラックが追突するまで時間があったので、トラック側からすれば十分に事故が防げるだけの時間的余裕はあったと言える。トラックの脇見なり前方不注意などで追突した事故と言えると思います」
エンジントラブルを確認しようとしたのか、バスの後ろにいた3人が犠牲になった今回事故ですが、佐々木さんは「高速道路上での事故の際は、車内から出た上で、安全な場所に避難するよう」呼び掛けています。
警佐々木尋貴さん「もしかすると簡単に手を加えれば治るような故障だったのかもしれないですけれども、高速道路上で判断すべきことではない。停まった瞬間から危険な状態が差し迫っているので、離れるという措置をすべきだと思う」