宮城県角田市の住宅に現金を奪おうと押し入って住人にけがをさせ、強盗致傷の罪などに問われている男3人の裁判員裁判が始まり、3人はいずれも起訴内容を認めました。

 強盗致傷と住居侵入などの罪に問われているのは、いずれも無職の伊藤稜馬被告(21)、南條真央被告(24)、当時19歳の被告の3人です。

 起訴状などによりますと伊藤被告らは2022年4月、既に逮捕起訴されている城本隼被告などと共謀し現金を奪う目的で、角田市横倉の住宅に侵入し住人の女性(当時62歳)を羽交い絞めにして唇を切るなどのけがをさせた罪などに問われていて、宮崎県や埼玉県でも同様の事件を起こしています。

 24日に仙台地裁で開かれた裁判員裁判の初公判で、3人はいずれも起訴内容を認めました。このため今回の裁判では量刑が争点となります。

 検察側は冒頭陳述で「南條被告は城本被告の指示で動き、城本被告と闇バイトを通じて知り合った伊藤被告と当時19歳の被告の男にその指示を伝達するなど計画的かつ組織的な犯行」と指摘しました。

 これに対し3人の弁護側は「城本被告が犯行を企画立案し、伊藤被告と当時19歳の被告は実行役にすぎない」「南條被告は城本被告から生活費の援助を受けていて断れなかった」などとして組織的な犯行とは言えないと主張しました。

 判決は8月9日に言い渡される予定です。