宮城県議会議員選挙は22日に投票が行われ、村井県政を支える自民党が前回よりも4つ議席を減らしました。結果についてどのように捉えているのか、自民、立憲、維新の3党に聞きました。

 前回より4議席減らした自民党は厳しい戦いだったと振り返ります。

 自民党県連高橋伸二幹事長1「思い通りにならなかったことは、確かにあります。その部分については非常に残念ではあります。(4病院問題は)仙台市の選挙区で戦った皆さんの話によると、やっぱり大きな逆風となってきました」

 公認候補10人全員が当選した立憲民主党は、村井知事や自民党への批判の受け皿になったと話します。

 立憲民主党県連鎌田さゆり副代表「勝因は、今の県政に対して県民の皆様がどう見ているかというところが反映されていると思う。(4病院再編の)乱暴な進め方、患者、医療関係者、審議会の声をきちんと聞いていますかという声は大きいと思う。票に反映されたと思う」

 日本維新の会は、初めて2議席を獲得したものの5人が当選した仙台市議選ほどの勢いは見られませんでした。

 宮城維新の会早坂敦代表「自分たちらしい戦いはしたと思いますよ、維新らしい。訴えて訴えていくしかないんで。やっぱり目立つことをやっていかないと。維新は何をやってきたっていうのを聞いてもらうことしかないと思ったんで、それは訴えられたかなと思う」

 村井知事は「4病院再編だけで県民は候補者を選んでいない」と述べ、再編を進める考えに変わりはないとの認識を示しました。

 村井知事「(候補者の)地盤が病院の近くなのかどうかでも変わってくると思います。従って、4病院が争点だとかなり皆さんおっしゃったんですけど、それだけで県民は選んでいない」

 村井知事は、4病院再編構想への是非が県議選全体の争点にはならなかったとして「再編の進め方を変えるつもりはない」としました。

 今回の県議選は、5期目の折り返しを迎える村井県政の中間評価との見方もあります。知事は、自民党が苦戦した理由は「候補者ごとに違う」とした上で、今後の県政運営について次のように述べました。

 村井知事「まずは会派構成を見て、そして11月、2月議会での議員の皆さんの発言などを見ながら、どのように説明すればいいかをよく考えていきたい」

 4病院再編構想に反対する市民団体は、県民の批判の声が県議選で示されたと話します。

 ともに市政をつくる仙台市民の会新里宏二会長「村井知事与党の自公が、過半数割れをしたっていうところにですね、この4病院問題に表れてきている村井さんの強引な手法に対する批判という格好で、県民の声が表れてきたんだろうなと思います。3病院から4病院にしたところに立ち止まって、ゼロベースで検討し直さなきゃいけないのかなと思いますね」