仙台市青葉区の勾当台公園の市民広場などで、建て替え工事が進む仙台市役所新庁舎の低層階の機能や使い方を検証する社会実験が3日始まりました。

 仙台市役所の新庁舎は地下2階地上15階建てで、高さはおよそ80メートル、延べ床面積はおよそ6万6千平方メートルです。

 1階から2階には市民利用や情報発信を目的とした空間が設けられ、市民広場や周辺店舗と一体となり新たな賑わい創出の場を目指しています。

 市民広場には3日から、新庁舎1階と2階を想定したコンテナが設けられ、機能や使い方を検証する社会実験が行われています。

 社会実験は3日から12日までの10日間実施され、コンテナではマジックショーやラジオ放送書道パフォーマンスなど多様なイベントが行われ、タブレット端末でアンケートをとり、利用者のニーズなどを調べます。

 また、土日祝日は午前8時から午後6時まで本庁舎前南側の表小路を通行止めにしてすずめ踊りやマルシェなどが開かれ、小型カメラで人流や周辺店舗への波及効果を調査します。

 仙台市本庁舎整備室藤田考一室長「新本庁舎と市民広場が一体的になるように大きなイベントができるような形になりますので、みなさまに楽しんでいただけるような新本庁舎にしていきたいと思います」

 市民からは新庁舎への期待の声が聞かれました。

 訪れた人「(施設)が一番じゃないかなと思います。できれば休憩するところで気持ちのいいようなところができればいいなと思ってます」

 仙台市役所新庁舎は2024年夏ごろに着工し、2028年度からの供用開始を予定しています。