猛暑の影響で、宮城県石巻市の浜では養殖カキの稚貝の8割以上が死んだことが分かりました。

 県漁協かき部会長の阿部輝喜さんは、石巻市牧浜で10月からカキの水揚げ作業に追われています。

 石巻市では、今シーズン猛暑で海水温が高かったため出荷予定だったカキの4割から5割が死んでしまいました。

 県漁協かき部会長阿部輝喜さん「ここまで大きくなって死んでしまって、なおショックなんです。ここまで育つのに2年かけているので」

 猛暑の影響は、カキの子ども稚貝にも及んでいます。
 県漁協かき部会長阿部輝喜さん「ホタテの殻の上に本当は稚貝が生きていて、ふたが着いているんですけど死んでしまって稚貝の跡だけになったんですけど」

 牧浜では、毎年カキの産卵が始まる8月ごろにホタテの殻を海に沈め、付着した稚貝を2年かけて育て出荷しています。

 例年であれば、ホタテの殻を埋め尽くすように稚貝が付着しますが、猛暑の影響で8割から9割が死んでしまったということです。
 阿部さんは、来シーズン以降も収量を確保できるか不安が残ると話します。
 県漁協かき部会長阿部輝喜さん「大打撃ですね、カキは。今までのやり方とは工夫しながらやっていかなくちゃ生きていけないのかなと思いますね」