東北新幹線などが23日に停電で運休したトラブルについて、JR東日本は架線を張るための重りを取り替えるなどの再発防止策を進めます。
23日午前10時ごろ発生した停電の影響で、東北、北陸、上越の各新幹線が一部区間で終日運転を見合わせ12万人余りに影響が出ました。
JR東日本池田裕彦常務執行役員「誠に申し訳ありませんでした。垂れ下がった架線とパンタグラフが重なり合って、パンタグラフが破損したのではないかと考えております」
新幹線は、車両の上のパンタグラフを通じて架線から電気を取り込みます。今回は架線を張るための重りが何らかの理由で破断したことにより架線が垂れ下がり、その状態のまま新幹線が通過したことで異常な電気が流れ停電が発生したとしました。
JR東日本は、同じ設備がある490カ所でひび割れの有無を目視する緊急点検を実施しましたが、問題は無かったということです。
再発防止策として、JR東日本は東京と大宮の間で3月末までに重りを取り替えるほか、7月末までに新幹線全線で重りの落下を防ぐ金具を取り付けるということです。