26日からの強風や高波で、宮城県の南三陸町と気仙沼市では漁船5隻が座礁、転覆しました。1月の大しけで被害を受けたワカメ養殖などにも、更に被害が出ている恐れがあります。

 千葉豪瑠カメラマン「南三陸町の戸倉地区では、大しけの影響で漁船3隻が打ち上げられています」

 地元の漁協や気仙沼海上保安部によりますと、南三陸町の波伝谷漁港で漁船4隻が座礁し、気仙沼市の只腰漁港では漁船1隻が転覆しました。

 南三陸町などでは、1月21日にからの大しけでも漁船が転覆するなどの被害が出ていました。

 県漁協志津川支所行場博文運営委員長「係留していたロープが切れるかして岸に打ち上げられた。座礁した1隻は震災後に1億円位かけて造った船ではないか」

 1月の大しけでは、南三陸町などで養殖されているワカメに11億円以上の被害が出ていますが、更に被害が増える恐れがあるということです。

 県漁協志津川支所行場博文運営委員長「ワカメは今の段階で5割から6割と言われる被害がある中で、これ以上の被害というと本当に壊滅的」

 地元の漁協では波が収まるのを待って、被害状況を確認することにしています。