自民党は4日、派閥の裏金をめぐる問題でノルマを超えたパーティー券の収入が554万円あった宮城3区選出の西村明宏前環境大臣を戒告処分としました。宮城県の有権者や政党関係者の声を聞きました。

 裏金問題をめぐり、自民党は4日に党紀委員会を開き、安倍派と二階派の議員ら39人の処分を決定しました。

 このうち宮城3区選出の西村明宏前環境大臣は、ノルマを超えたパーティー券の収入が554万円あったとして処分の対象となり、8段階のうち2番目に軽い戒告となりました。

 岸田総理「党総裁として心からおわび申し上げる次第であります。党のガバナンス改革を進めるとともに、政治資金規正法の改正に向けて全力を尽くしたい」

 宮城県の有権者からは、怒りの声とともに法改正を求める声が聞かれました。
 有権者「市民にとっては非常に腹立たしい。あれだけ大きな組織になると変わるようで変わらないのでは」「法改正もせずに実際に裏金をやった人たちを処分しただけでは、自民党は変わらないような気はします」

 今回の事態を重く受け止めている自民党宮城県連の佐々木幸士幹事長は、党本部に派閥政治からの脱却と信頼回復を強く求めます。
 自民党宮城県連佐々木幸士幹事長「西村議員においても猛省していると聞いています。
改めて政治資金の透明化、派閥からの脱却を含めた政治を貫くことによって、国民の信頼回復に全力を尽くしてもらいたい」

 野党、立憲民主党宮城県連ゆさみゆき副代表は、政権交代すべきと話しました。
 立憲民主党宮城県連ゆさみゆき副代表「市民との意識の乖離、かけ離れたところに政治がある。政治の信頼失墜を招いた責任は大きい。私は政権を交代するしかないと思っている

 西村氏は今回の処分に対し「党の戒告を真摯に受け止め政治資金の一層の透明化を図り、国民の皆様の政治への信頼回復に全力を尽くしてまいります」などとコメントしています。