それは配慮を欠いた不適切な発言でした。

鹿児島県鹿屋市 中西茂市長(70) 「今回、事故を起こした同型機はどこにおるの?」 「事故後すぐの写真で値打ちあるんじゃない?」

 鹿児島県鹿屋市の中西市長が見ていたのが切手シート。

 海上自衛隊の哨戒ヘリコプター「SH-60K」が掲載されていました。

 その同型機2機が墜落したのは20日のこと。乗っていた隊員8人のうち1人が死亡し、残る7人の捜索が現在も続いています。

 くしくも同型機が掲載された切手シートは海上自衛隊鹿屋航空基地70周年を記念して作られたもの。

 贈呈式には鹿屋航空基地の幹部が同席し、墜落事故について「ご心配をお掛けして大変申し訳ございません」と謝罪。

 その直後の発言でした。

鹿屋市 中西茂市長 「あ、これ…。事故後すぐの写真で値打ちあるんじゃない?へ~、すごいな」

鹿屋市 中西茂市長 「発言した時には自分の発言に対して特段、違和感を持っていたわけではないですけど、不適切であると改めて感じ、今、様々な関係機関の皆様に謝罪を申し上げているところでございます」

 発言の後、行方不明になっている隊員の1人が鹿屋市出身であることが分かりました。

鹿屋市 中西茂市長 「地元出身の隊員の方がまだ行方不明ということで、非常に残念で心苦しい思いをしております」

 中西市長は24日、鹿屋航空基地を訪れて直接、謝罪したということです。

 これまでに市には34件の苦情が寄せられています。