株価の高騰で投資への意識が高まる中、広告に有名人を使った投資詐欺の被害が宮城県でも相次いでいて、警察が注意を呼び掛けています。
堀江貴文さんなど著名人が投資を促すネット広告は、全て偽の広告です。有名人の画像を無断で使い、架空の投資話を持ち掛けるケースが増えています。
宮城県警生活安全企画課三浦秀一犯罪抑止指導官「著名人の名前を持ち出して、この先生の言うことなら大丈夫だろうと信用させて投資の話に持っていく」
誘導する手口は、まず広告を開きLINEに登録させます。接触したのは、森永卓郎さんを語るアカウントです。アイコンの写真は、森永卓郎さんになっています。
本人のアカウントか聞くとはいとの返信があり、70人以上が参加するグループLINEに誘導されました。
グループLINEでは、アシスタントを名乗る人物が実在する会社の株価についての情報を流します。
「7%も大幅上昇しました最強すぎません?」「お勧め株すごくない?」
その後、FXや株の専用アプリに誘導され、入金を求められます。
専用アプリでは値上がりが表示されますが、いざ出金しようとするとお金が戻ってきません。
宮城県警生活安全企画課三浦秀一犯罪抑止指導官「だまされていることに気が付きにくい。気が付いた時には複数回だまされていて、1件当たりの被害額が約1000万円になり非常に高額になっている」
SNS型投資詐欺は1月から2月末までに県内で14件発生していて、被害額は1億5900万円に上っています。
特に、退職金が入り老後を考える60代の被害が多いということです。
宮城県警生活安全企画課三浦秀一犯罪抑止指導官「(業者が)金融庁への登録がされているか確認し、知人や警察官に相談してほしい」
偽広告で投資詐欺の被害に遭ったとして、神戸市などに住む男女4人がフェイスブックなどを運営するメタ社の日本法人を25日に提訴しています。
被害が増える中、メタ社の詐欺広告に対する対応の遅れが指摘されています。