宮城県の塩釜市魚市場を運営する会社が2020年からの3年間、マグロなどの販売代金の一部、計数千万円を架空の会社に支払っていたことが分かりました。税務署が、この取り引きの流れを把握していて調査を行っているということです。

 塩釜市魚市場を運営する、みなと塩釜魚市場によりますと職員が取引先の問屋に頼まれた支払い先が実際には架空の会社で、2020年から3年間マグロやサメなどの販売代金の一部、計数千万円を現金で支払っていたということです。

 取り引きの流れについては、税務署が把握し調査しているということです。

 みなと塩釜魚市場の志賀直哉社長は「担当者が架空の会社に現金を支払っていたことは事実であり、税務署などの調査に協力していく」と話しています。

 塩釜市の佐藤光樹市長は「2023年10月に寄せられた匿名の情報により問題を把握した」と明らかにした上で、宮城県とともに調査を進めていると述べました。

 塩釜市佐藤光樹市長「昔の感覚と今の状況では大きく様変わりしてるんだろう。もしそういうことが行われているのであれば、水揚げしていただく会社の皆様方に対しても市としての信頼を失うことにつながりかねません」

 佐藤塩釜市長は、不正があった場合は厳正に処分するとしています。