選択的夫婦別姓の早期実現を求める提言をまとめた経団連のダイバーシティ推進委員長で資生堂のトップが「これ以上、先送りできない」と改めて訴えました。

経団連ダイバーシティ推進委員長 資生堂 魚谷雅彦会長 「日本企業の事業展開はますますグローバルになるなか、今回の提言は先送りのできない最重要課題であると考えています」

 経団連は先週、政府に対して選択的夫婦別姓の実現に向けて法改正の議論を求める提言をまとめ、来週にも法務省や外務省などに申し入れを行います。

 提言を取りまとめた委員会のトップを務める資生堂の魚谷会長は会見を開き、女性のキャリア形成においての障壁になっていて、「企業にとっても無視できない課題」と強調しました。

 そのうえで、女性活躍を含む多様性などへの取り組みが遅れると日本企業が「世界の中で競争力が弱体化していくとの危機感がある」と述べました。

 また、提言を諮った際、経団連の役員らからは「反対意見は全くなかった」と明かしました。