2023年、宮城県栗原市の東北自動車道で停車していた大型バスに大型トラックが追突し3人が死亡した事故の裁判で、仙台地裁はトラック運転手の男に禁錮1年6カ月、執行猶予4年の判決を言い渡しました。

 福島県いわき市の会社員、久保光被告(31)は2023年5月に栗原市の東北道下り線でトラックを運転中、停車していたバスに追突し、バスの運転手と2人の乗客を死亡させた過失運転致死の罪に問われています。

 2日の判決で、仙台地裁の宮田祥次裁判官は「前方左右を注視すべきという運転者にとって基本的な義務に違反した。3人が死亡した結果は重大」などと指摘した一方で、被害者が発炎筒を使用していなかったことや被告が反省していることなどを挙げ、禁錮1年6カ月の求刑に対し、禁錮1年6カ月、執行猶予4年の判決を言い渡しました。