深刻な水不足が続く宮城県大崎市の鳴子ダムの今後の対応を話し合う会議が開催され、水力発電に活用している東北電力は、発電を止めることを検討していると明らかにしました。

 国土交通省の鳴子ダム管理所で開催された利水調整会議には、ダムの水を利用している農業関係者や東北電力が出席しました。

 鳴子ダムの水は農業用水や水力発電に活用されていますが、冬に雪が少なくこの春にも雨があまり降らなかったことから、6月の貯水率は4割を下回ることもありました。

 会議では、鳴子ダム管理所から「6月30日の雨で水位は一時的に回復したが、予断を許さない状況が続いている」と報告がありました。

 水不足への対応として水力発電を行う東北電力からは発電を止めることも考えているとの意見が出されたほか、農業向けにも地域ごとに水を使える日を制限する番水を継続する方針が確認されました。

 鳴子ダム管理所小嶋光博所長「これから水がますます色々な所で必要となりますので、節水に心掛けていただくとともに我々のダムを有効利用していただきたいと思っております」