24日は都心で33℃を超え、今年一番の暑さになりました。一方、九州では大雨に。

■強い雨風 金属製の看板揺れる

 九州は梅雨本番の“危険な雨”です。

 朝というのに薄暗い道路。梅雨本番を迎えた宮崎県。えびの市では今年一番となる1時間に50ミリ以上の雨を観測しています。

 鹿児島県内でも今年一番の雨を観測。姶良市でも雨がたたき付け、看板を揺らす風も吹いています。

山藤建設 岩下裕一専務 「金属製で、かなり重さのある看板なので、ガコンガコンと音を立てて揺れている状態で。落ちたりしてこないかと怖いくらいの揺れ」

 20日からの総雨量は九州南部で500ミリを超えているところもあり、新たな災害の発生に警戒が必要です。

■危険な“梅雨の暑さ”対策は?

 関東や東海は“危険な暑さ”を迎えます。今年初の猛暑日となった静岡県。スタンバイ中も記者の汗が止まりません。

 列島はまだ6月。まだ梅雨の最中というのに猛暑日が相次ぎました。

 関東も続々と猛暑日に到達しています。茨城県では本州で今年初めて「熱中症警戒アラート」が発表されました。

 人々は様々な対策を立て“梅雨の暑さ”を乗り切ります。

 男性も日傘の時代。相合傘で日差しをしのぎます。水戸駅前にはヒノキ造りの「お休み処」も。日陰で英気を養います。

■運転中に熱中症「熱風が来る」

 思わぬ事態で熱中症になったケースも。

 この日に搬送されたのは40代の女性。車のエアコンが故障したそうです。20分ほど車で走りましたが、頭痛を覚え、過呼吸もありました。窓は開けていたそうですが…。

埼玉慈恵病院 藤永剛副院長 「30℃前後なら気持ちのいい風になるが、36℃とかいく日になると体温と変わらないから、熱風がくるのと一緒。衣服を緩めて、体を冷やして水分補給。塩分補給も大事」

■“梅雨”の危険な暑さ

 今年、全国の最高気温を更新したのは栃木県佐野市。気温は36℃を超え、梅雨とは思えない暑さとなっています。

 今年一番の暑さとなった群馬県桐生市。早くも猛暑日は2回目です。

■暑すぎ 農園ため息“客足減る”

 暑さが“悩ましい”場所も。

はなぶさ有機農園 矢端優樹さん 「(ブルーベリーは)今が旬。(暑さに)そこまで弱くない」

 群馬県にあるブルーベリー狩りができる農園。旬を迎えたブルーベリーは、この暑さで甘みが増していました。

 カフェでは、たっぷりとブルーベリーソースが掛かったひんやりスイーツも楽しめます。ただ何分、暑すぎました。

はなぶさ有機農園 矢端優樹さん 「平日、暑くなると客入りが減る。実が大きくなると客が来れば取って食べてくれるが、客が来ないとスタッフが実が悪くなったり、落ちる前に取る。この辺が枝が垂れてしまっている」

 暑さのため客足が減り、実が大きくなりすぎ、枝が垂れてしまうものが相次ぎます。通常なら客がおいしいタイミングで収穫しますが、客足が減ったためスタッフが収穫せざるを得ません。

はなぶさ有機農園 矢端優樹さん 「休憩室で日陰になっているので、取ったブルーベリーを食べられる。日陰に入ると気温も下がる。風が吹くと涼しい」

 農園では休憩所を設け、熱中症対策も万全にして客を待ちます。

はなぶさ有機農園 矢端優樹さん 「暑ささえなければ客も来てくれるしうれしいが、暑さが年々増しているので、そのあたりが読めない」

■今年一番の気温に“対策”は?

 東京都心も今年一番の暑さとなりました。

 東京・練馬や府中では猛暑日一歩手前の暑さとなっています。通勤する人々も様々な熱中症対策を講じています。

50代 会社員 「ちょっと前まで6月もこんなに暑くなかったが、急にムシムシ」

社会人1年目 「暑すぎてスマホで(日よけ)やりながら来た」

50代 会社員 「オフィス出たら日陰と日傘と扇風機で乗り切りたい」

■「真夏の日差し」海辺で日焼け

 都心よりも少し涼しい臨海エリア。まだ6月ですが、都内では早くも海辺がにぎわいます。葛西海浜公園での遊泳は来月中旬から。

 それでも待ちきれない人たちで常夏のような光景が広がります。

男性 「“真夏の日差し”ですよね」 「(Q.気分はいかがですか?)今のところ最高です。ある程度、焼いたらさっさと退散します」

 それぞれ熱中症対策は欠かしません。すでに施設側も対策に追われています。

スタッフ 「手元の温度計では32℃を超えております。熱中症にご注意下さい」

 設置された温度計が30℃を超えると、園内に流れるのが注意を呼び掛けるアナウンスです。

スタッフ 「ここから見えるから、放送すると皆、水を飲んだりする。だから暑くなったらやります」