梨の生産力向上のため、作業を省力化する栽培方法を農家に紹介する研修会が宮城県蔵王町で開催されました。

 県と宮城県園芸協会が開いた研修会には、梨農家など110人ほどが参加しました。

 隣同士の梨の木を接ぎ木して枝を整える、ジョイント栽培と呼ばれる栽培方法について説明を受けました。

 ジョイント栽培は神奈川県が開発し2012年に特許を取得した栽培方法で、通常と比べ受粉や収穫の作業時間を2割程度短縮でき高齢化が進む農家の作業負担の軽減のほか、農業への新規参入がしやすくなるといったメリットが期待されます。

 農家「ジョイント栽培はネットとかで見ると情報はいっぱい出てくるんですけど、なかなか現物の木を見ることが無かったので、テクニックとか考え方を色々お聞きして自分の所に生かせたらなと思いました」

 宮城県園芸推進課板橋慎幸技術副参事「色々な技術を交流していただいて、経営に役立てていただければと思っております」

 蔵王地区の梨の収穫は例年より10日ほど早く8月20日ごろから始まる予定で、例年並みの収穫量を見込んでいるということです。