琵琶湖に突然、現れた“ナゾの道”。どうやら無許可で人工的に作られたとみられるものの、目的は不明で住民に動揺が広がっています。

■琵琶湖に無許可で“ナゾの道”

 「琵琶湖に道ができている」と匿名で告発があったのは今年の3月。

釣り人 「陸ができていました。すごい陸が」

 現場は滋賀県の琵琶湖の西側。以前の衛星画像を見てみると、2021年の段階では道はありませんが、今年5月の画像では湖に道があるのが分かります。

 琵琶湖の湖岸に現れた不自然な道。実は盛り土によって人工的に作られた道です。

 一体、いつできたのでしょうか。

 3月の発覚の際に撮影した写真。道の幅は約3メートル、長さはなんと約70メートル。よく見るとタイヤ痕のようなものもあります。ともすれば、その前から工事は進められていたことになります。

 取材を進めると…。

釣り人 「工事しているんだなくらいにしか思っていなくて」

 発覚からさかのぼることその2カ月前、釣り客はその現場を見ていました。

■異変目撃… 琵琶湖に“ナゾの道”

 3月に発覚した琵琶湖にできた「ナゾの道」。琵琶湖で普段から釣りをしている人が1月、湖側から現場を撮った写真です。

釣り人 「ここに荷物置いてすごい変わったねということで1枚撮ってみた1月20日の写真。陸ですね完全に」

 釣り人によりますと、道ではなく陸地のようだったといいます。

釣り人 「タイヤ痕というか、僕が来た冬の時点でショベルカーとかがあった気がしたので、工事しているんだなくらいにしか思っていなくて。重機や人の手が加わっていると釣れなくなるなと思ったくらいで、何かやるんだなというふうには思っていました。冬の時点で。陸もできていたので。(ショベルカーが)1台はあったと思いますけど」

 何のためにこの道を作ったのか…。木々が生い茂り、人が足を踏み入れた形跡はないように見えます。

■「自分が…」 琵琶湖に“ナゾの道”

 県によりますと、匿名の通報の3日後に「自分がやりました」と盛り土をしたと名乗り出る人物から電話がありました。しかし、いつ何のために盛り土をしたのかなどは明らかになっていません。

 県は盛り土を撤去し、原状回復を指導しました。名乗り出た人物は指導に応じる意向を示しています。