人工呼吸器の使用など医療的ケアが必要な子どもを地域の医療機関や在宅で診療する医師を増やそうと、宮城県立こども病院で講習会が開催されました。
宮城県医師会などが開催した講習会には、小児科医など約50人が参加し、宮城胃県立こども病院の医師らが医療的ケア児の地域医療の在り方について講演しました。
宮城県が2023年に公表した調査によりますと、宮城県の医療的ケア児者は634人でこのうち333人が20歳未満です。
医療的ケア児の受診が地域の医療機関ではなくこども病院に集中するため、患者により近い場所で診療できる人材の育成が課題となっています。
宮城県立こども病院神経科遠藤若葉医師「こども病院が結構遠い方もいらっしゃるので、こども病院ではなくて近くの入院ができる病院に行けることは、患者さんにとっては安心かなと思っています」
実技講習も行われ、参加した医師は気管カニューレと呼ばれる管の挿入方法などを確認しました。
小児科医「実践的な不安を抱えている先生方も多いと思うので、こういう講習会が何回も頻繁にあると良いと思います」
研修医「宮城県は特に県北から県南まで非常に広いので、どのように連携を図りながらそれぞれの病院が役割を持って働けるかということが重要かなと思います」