宮城県名取市の閖上漁港で、今シーズンのシラス漁が始まりました。品質は良いものの、前年に続いて低調なスタートです。
鈴木奏斗アナウンサー「今、漁船が入港しました。8日のシラスの水揚げは数かご分ですが、10ケース以上ないとなかなか採算が取れないということで、厳しい出だしとなっています」
名取市閖上のシラスは北限のシラスとして知られ、震災からの復興を目指す漁師の新たななりわいとして7年前に漁が始まりました。
8日に取れたシラスは白く透き通ったシラスが多く品質は良いということですが、不漁だった前シーズンに続いて魚群が見つからずに操業開始が1週間ほど遅れたほか、水揚げ量も206.4キロと例年と比べ4分の1程度にとどまりました。
県漁協では、近年黒潮が大きく蛇行していることで本来であれば潮流に乗って三陸沖まで北上するシラスが漁場に入りにくくなっていることが不漁の要因の1つと分析しています。
よし丸出雲浩行船長「今のところ厳しいな。そのうちまた良くなるかもしれないし、採算合わなければまたしばらくお休みだし」
シラス漁の漁期は11月末までですが、不漁が続けば休漁もやむを得ないということです。