アメリカのバイデン大統領が、選挙戦から撤退すると表明しました。

 バイデン大統領は21日、自身のSNSで、これまでの政権としての実績はアメリカ国民なしでは成し遂げられなかったと感謝の意をつづりました。

 そのうえで、「選挙戦から退き、残りの任期で責務を全うすることが党や国の最大の利益になる」として選挙戦からの撤退を表明しました。

 近く国民に向けて、撤退の判断に関する詳細を説明するということです。

 バイデン氏は先月のトランプ氏とのテレビ討論会で、精彩を欠いたことを機に党内から党候補の交代論が噴出していました。

 ここ数日になって、バイデン氏の決断に影響力を持つオバマ元大統領やペロシ元下院議長ら党内有力者もバイデン氏の選挙戦継続に懸念を示していました。

 バイデン氏はまた、後継者としてハリス副大統領を支持する考えも表明しています。