小林製薬の紅麹原料を使ったサプリを巡る健康被害問題で、小林製薬は、小林一雅会長と小林章浩社長がそろって辞任する人事を決めました。

 関係者によりますと、23日の臨時取締役会で、一雅会長と章浩社長が辞任する人事を決めたということです。引責辞任とみられます。

 紅麹成分が入ったサプリを巡る健康被害問題では、医師から1月15日に小林製薬側に連絡があったにもかかわらず、公表したのは3月22日で「対応が遅い」との批判が集中しました。

 先月には紅麹サプリの摂取後に死亡した可能性のある事例が急増し、厚労省大臣が報告の遅さを「極めて遺憾」と批判していて、経営責任を明確化すべきとの声が高まっていました。