2日も猛暑日地点は200を超えました。なかでも暑かった京都府で暑くない楽しみ方が。

■梅雨明け&名物アイスが大活躍!

 東北北部の梅雨明けが発表された2日。すべての地方が真夏に突入しました。

 10日ぶりに真夏日となった秋田県。名物「ババヘラアイス」で暑さをしのぎます。

■きょうも38℃ 名所は“閑散”

 気温38℃を超えた古都・京都。暑さのため閑散とする観光地。ただ、猛暑だからこそ、にぎわう場所がありました。

店員 「きょうは特にすごい」

20代の人 「朝すごく涼しかった」

 猛烈な暑さのなか、古都を楽しむ工夫がありました。

 気温38℃を超えた京都市では日中、外を歩く人はめっきり減っています。

地元の人 「この時間は人少ない、暑いから」

 ゴールデンウィークの「渡月橋」。歩くのもやっとでしたが、2日は暑さで閑散とし、橋行く人もまばらです。観光客は川べりの日陰を求めます。

■猛暑の京都 夏の楽しみ方に“変化”

 この暑さだからこそ、にぎわっている場所がありました。

 嵐山にあるカフェ。酷暑の京都にあって多くの客でにぎわいます。人気の秘密は営業時間にありました。

福島から来た人 「予想最高気温40℃でしたよね。朝のうちに人気どころを周りたいと思った」

神奈川から来た人 「夏は全然、涼しい朝。朝と夜しか外にいたくない」

 午前8時から提供されるモーニングは「フレンチトースト」や「あんバタートースト」。生ハムや京野菜が彩るプレートを庭園を望む縁側で味わえます。

アメリカからの観光客 「とてもおいしい。この後、日中はホテルで休んで夜、涼しくなったら出掛けようと思う」

 5年前から始めたモーニング。日中の暑さを避ける人が詰め掛け、今ではランチをしのぐ人気になりました。

パンとエスプレッソと嵐山庭園 松林玲苑店長 「他でも(午前)8時にオープンしているところはなくて、それを狙い目にやっている。日中よりは朝に集中的に客が来ることが多い」

■北海道 夏の海に“異変”相次ぐ

 この暑さで海の中にも異変が起きていました。

 いけすからすくい上げるのはトゲトゲの殻に包まれた黄金色に輝くウニです。

 北海道の北部、日本海に浮かぶ利尻島。透き通った海で取れる名産のウニは「濃厚さ」と「甘みの強さ」が自慢です。

 ウニ丼を求め、観光客らでにぎわう島の食堂。

店主 「観光客の人はやっぱり、山あってウニあって利尻がある。ウニがなくなったら、とても寂しいと思う」

 全国の料亭や高級すし店の引き合いも多い島の名産。ところが、海の中ではただならぬ事態が起きていました。

■3分の1に 名産ウニが大ピンチ!

利尻漁業協同組合 理事 松村栄悦さん 「利尻島全体的にほとんど壊滅的状況。去年はバフンウニの水揚げが約9トン。今年は3トンくらい」

 島の海で取れるウニが去年の3分の1に激減しているというのです。

 さらに、北海道全体でもウニの漁獲量は右肩下がり。20年前と比べると約200トンも減っています。

利尻漁業協同組合 理事 松村栄悦さん 「去年は2、3万円、1キロあたりの取引価格が。今年は4万から5万円」

■名産ウニの異変 「昆布」が原因?

 漁師が案内してくれた倉庫で寝かしているのは島のもう1つの名産の「利尻昆布」。実は、ウニは海の中でこのコンブを食べて育っています。それが…。

利尻漁業協同組合 理事 松村栄悦さん 「島内全域でコンブの品薄が続いている」

 漁師が心配しているのは海の水の温度の高さです。気象庁のデータを見ると北海道の海域は特に赤く、海水温が高いのが分かります。

利尻漁業協同組合 理事 松村栄悦さん 「水温が高くなると根腐れして根が腐って流れたり。ウニの餌(えさ)不足であることは間違いない」

 海水温が高いと餌のコンブが生えにくくなるため、結果、ウニが取れなくなったのではないかと漁師は推測しています。

利尻漁業協同組合 理事 松村栄悦さん 「ウニがないということは漁師にとって死活問題」