北太平洋でのクジラの生態調査のため2日朝、調査船が宮城県の塩釜港を出港しました。

 調査はクジラの保全と管理を目的に、水産庁からの委託を受けた日本鯨類研究所)がIWC=国際捕鯨委員会と合同で毎年実施しています。

 2010年からは、北太平洋で目視による調査を実施しクジラの種類や分布数などのデータを集めています。

 今回は、気候変動の影響で北上する傾向にあるクジラの生態を把握するため、北極海やベーリング海で調査を行うということです。

 東京海洋大学鯨類学研究室村瀬弘人准教授「北極海の調査はなかなかできる機会が限られているということで、安全第一で取り組んでいきたいと思います」

 調査船は1週間ほどかけてアメリカ・アラスカ州の港に向かった後、49日間調査に当たります。