79回目の原爆の日を迎えた広島で、平和記念式典が営まれました。広島市の松井市長は核抑止力の依存からの転換を訴えました。

 平和記念式典には109カ国とEU=ヨーロッパ連合の代表らが参列しました。

広島市 松井一実市長 「自国の安全保障のためには、核戦力の強化が必要だという考え方をどう思われますか」

 広島市の松井市長は平和宣言で東西冷戦を終結に導いた旧ソ連ゴルバチョフ元大統領の言葉を引用し、核抑止力に依存する政策からの転換を世界に訴えました。

岸田総理大臣 「『核兵器のない世界』の実現に向けて努力を着実に積み重ねていくことは、唯一の戦争被爆国である我が国の使命です」

 このように話した一方で、岸田総理大臣は核兵器禁止条約については3年連続で触れませんでした。