アメリカの「核の傘」を含む戦力で日本を守る「拡大抑止」について初めての閣僚会合が開かれ、上川外務大臣は、北朝鮮や中国、ロシアを念頭に拡大抑止を一層強化すべきと訴えました。

上川外務大臣 「我が国近傍で核の脅威が高まるなかにありまして、拡大抑止を一層強化していくことが重要であります」

 「拡大抑止」を巡る初めての閣僚会合には、上川外務大臣と木原防衛大臣、ブリンケン国務長官とオースティン国防長官が出席しました。

 共同発表では「北朝鮮による不法な核・弾道ミサイル計画の持続的な追求」「中国による透明性を欠いた核戦力の拡大」「ロシアによる不拡散体制の毀損(きそん)」で、安全保障環境が一層悪化していると指摘しました。

 そのうえで、日本とアメリカが「紛争の発生を抑止するため拡大抑止を強化する最善の方法を探求し続ける」と表明しました。