中東情勢の緊迫化は、イスラム組織ハマスに拘束された人質解放の交渉にも懸念をもたらしています。親戚家族の帰りを待つ男性が取材に応じ、「交渉を止めてはならない」と訴えました。

親戚家族がハマスに拘束 トメル・ケシュットさん(34) 「連日、このような状態で待ち続けるのは難しくなってきている」

 トメルさんのいとこ夫婦は、幼い息子2人と一緒に去年10月7日にハマスによって拉致され、ガザ地区で拘束されています。

 8月5日は、兄・アリエルちゃんの5歳の誕生日で、一緒に祝うはずでした。

 イランがイスラエルへの報復攻撃を宣言し、中東情勢が緊迫化するなか、トメルさんは、「人質解放の交渉は止めるべきではない」と訴えます。

トメル・ケシュットさん 「最近の展開が交渉や家族の帰還を遅らせることになっているのか、説明するのは時期尚早だと思う。交渉は最優先事項であるべきで、事態が進行していたとしても交渉は必要だ」