2023年5月、仙台市太白区の駐車場で男性を襲って大けがをさせ腕時計を奪ったとして強盗傷害などの罪に問われている男の裁判員裁判で、検察側は懲役13年を求刑しました。

 起訴状などによりますと仙台市青葉区の無職、平間利幸被告(34)は2023年5月、太白区長町の駐車場で兄とおじと共謀し知人男性に暴行を加えて大けがをさせたうえ80万円相当の腕時計を奪ったとして、強盗傷害などの罪に問われています。

 これまでの裁判で平間被告は「共謀した事実はありません」と起訴内容を否認していて、弁護側は「共謀したのは強盗ではなく、恐喝にとどまる」と主張していました。

 6日の裁判で検察側は「犯行は被告人の指示で生じたもので、複数の凶器を状況に応じて使用し危険で執拗。被害者に与えた肉体的精神的苦痛と経済的損失は大きい」として、懲役13年を求刑しました。

 一方、弁護側は「被告人は、暴行を加えるつもりもけがを負わせるつもりもなかった」として寛大な処分を求めました。

 判決は8日に言い渡されます。