歴史的な株価の大暴落から一転して急反発と株価が乱高下しています。宮城県の経済や家計への影響も心配されますが、専門家は一喜一憂しないことが肝心と呼び掛けています。

 日経平均株価は前日に過去最大の4451円の値下がりになりましたが、6日は一転して上げ幅が一時3400円を超えました。

 乱高下する株価に、1月から始まった新型NISAなど投資をしている人は気が気ではありません。
 「ちょっと異常過ぎますよね。どう対応すればいいか分からないくらい。今の時期は右往左往してもしょうがないかと思って、様子見をしている感じです。市場が落ち着くまでは我慢しようと思って「パニックになっていると思っていますが、長期で考えているのでニュースは見ないようにしています。惑わされずに安く買えるという考え方もあるので、今まで通り続けたい」

 株式市場の混乱は投資家にとっては大打撃ですが、地域経済の専門家は相場の下落に悲観的になりすぎないことが重要と呼び掛けます。

 七十七リサーチ&コンサルティング田口庸友首席「これが年単位、10年単位で見た場合、見方を変えると相場が低い時はたくさん株を購入することもできるという考え方もある。今だけにとらわれず、視野を広げていくことで、将来の資産を増やす契機にもなる」

 一方、株価の下落が続けば宮城県でも景気の悪化につながりかねない可能性もあるといいます。

 七十七リサーチ&コンサルティング田口庸友首席「株価が下落したということで、景気が悪化したシグナルという受け止め方が広がる可能性がある。企業や家計にとって、今後は投資や消費を控えるという動きにつながりかねない。それを通じて景気を冷やす可能性が考えられる」

 株価の暴落と連動して起きているのが円高です。

 七十七リサーチ&コンサルティング田口庸友首席「宮城県経済は元々輸出やインバウンドといった外需への依存が相対的に低い。円安の恩恵は限られていて、物価上昇を通じたマイナスインパクトのほうが大きかった。短期的には、円高は宮城県経済の企業や家計にとってはプラスと言える」