10日から3連休。お盆休みが始まるという人も多いと思います。南海トラフ臨時情報「巨大地震注意」を受けて、この休みの過ごし方に変化はあるのでしょうか。

■「若干不安に」初日に地震の備え

 夏本番。各地で恒例のイベントが幕を開けるなか、空港、駅などでは帰省ラッシュが始まっています。しかし今年は少し心持ちが違うようです。

 都内のホームセンターには、3連休初日から「備える人」たちが詰め掛けていました。

 8日に発生した宮崎県沖の日向灘を震源とする最大震度6弱の地震、さらに9日は神奈川県で最大震度5弱を観測する地震が発生しました。

岸田文雄総理大臣 「日常の生活における社会経済活動を継続しつつも、直ちに避難できるような態勢をお願いしたい」

 取材したホームセンターでは宮崎県での地震発生後、特に売れているのが水。通常の5倍の売り上げだといいます。また、今回特徴的なのが古くなった防災グッズを見直す人も多いらしく、防災対策のセットはすでに品切れです。

カインズ 昭島店 須長貴之さん 「普段であれば1カ月に1個くらいしか売れないんですけど、きょうは20個すべてが完売」

■お盆を前に急ピッチ 墓石が無残に

 一方、被災地では苦しい対応に追われています。宮崎市の海水浴場では10日から遊泳を再開する予定でしたが、急きょ、取り止め。

 延岡市の海水浴場はオープンしていますが、地震の影響で客が激減しています。

SUMIE DOG 甲斐絢香さん 「きょうからかき入れ時なんですけど、お客さんが全然来ていないので、どうしようかなというところです」

 お盆を前に急ピッチで進められているのは、地震で倒れた墓石を元の場所に戻す作業です。自治会長は墓地の惨状を目の当たりにし…。

清武町尾平地区自治会長 河野真一さん 「慌てて来てみたらこの状態だったのでびっくりした。何か自分が悪いことでもしたのかと思って」

■心構えに変化?帰省の下りピーク

 帰省する人たちも、いつもとは違うようです。

大阪に帰省する親子 「(Q.今からどこに行く?)大阪」 「ちょっと心配ですけど、おばあちゃん、おじいちゃんに会いたいという話なので行こうかなと、避難ルート(の確認)とか水とかをちょっと多めに持っていこうかなと」

 博多駅でも…。

福岡へ帰省した親子 「地震もあって心配だったけど、無事に家にたどり着ければ」 「怖かった、緊急地震速報が鳴って。それでもこれだけ(多くの)人が動いているのね」

 空の便では国内線の下りは10日がピークです。

大分に帰省する親子 「おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に遊んで帰ろうと思っている」 「トランプとか川遊び」

 海外組でも“地震の備え”を意識する人も。

タイへ行く親子 「(地震は)怖いなと思うし、いつどこで地震が起きるか分からないので色々と備えておかないといけないなと」

 高速道路は10日から12日が下りのピークです。

■各地で猛暑!ひんやりガン体験

 10日も関東では暑さが続き、埼玉県熊谷市では最高気温36℃の猛暑日となりました。

 渋滞予測が毎年出される高坂サービスエリアなどでは、猛暑から解放されたい人のため「猛暑メシ合戦」を開催。

 ピリ辛グルメで人気は「麻婆豆腐」。一方、ひんやりグルメも。

 猛暑メシ合戦参加者には、暑さを忘れる体験も。一気に避暑地に行った気分を体験できる「ひんやりジェットガン」は11日まで行われています。