南海トラフ地震の臨時情報が出るなか、被害が想定されるエリアでは、海水浴場で避難訓練が行われるなど、例年とは異なるお盆休みになっています。

最大震度6弱の地震に襲われた宮崎県で、“サーファーの聖地”と呼ばれる海岸。

40年通うサーファー 「いまの時期だったら、駐車場が満杯で止められないくらい。(Q.例年の何割減)半分と言わないですね。7割減か、下手したら8割減。地震もあってか、慎重になって、特に地元のサーファーは来ていない」

お倉ケ浜海岸では、津波を知らせる旗やサイレンなどで、避難誘導する準備をしています。

11日から営業を再開した青島海水浴場でも、地震への備えを進めています。 8日の地震と同じ規模の地震で、津波が発生したという想定で避難訓練が行われました。浜辺に避難経路が記された看板を設置。外国人観光客も多いため、英語での避難経路図も用意しました。さらに、遊泳エリアも制限しています。海に入っていると、地震に気づきにくいそうです。

青島ビーチセンター渚の交番・小玉順規センター長 「海で泳いでいる人が、地震のときに普通に泳いでいた。もう少し視覚的に、目に訴えるような津波フラッグ。あとはサイレン。大きな音と視覚に訴えることが、一番、大切かなと」

高知県西南部に位置する黒潮町。津波対策として、6基の避難タワーが設置されています。 内閣府が公表した南海トラフ巨大地震の想定では、最大震度7の場合、日本で最も高い津波が来る町とされました。その高さ34.4メートル。

黒潮町役場情報防災課・宮上昌人さん 「規模的には日本最大級と認識しているので、(地震が)来る日に正しく使えるように管理をしていきたいと思う」

気象庁は、12日正午までに、南海トラフ地震の想定震源域では、特段の変化を示すような地震活動や地殻変動は、観測されていないと発表しています。