ウクライナ軍がロシア西部への越境攻撃を続けるなか、ウクライナ軍の総司令官がクルスク州の要衝スジャを制圧したと主張しました。

 ウクライナの国営テレビは14日、ロシア西部のクルスク州スジャの行政施設で、ウクライナ軍の兵士が建物からロシア国旗を取り外し、投げ捨てる様子を伝えました。

 ウクライナ軍のシルスキー総司令官は、ゼレンスキー大統領との会議のなかで「スジャでの敵の殲滅(せんめつ)は完了した」と述べ、町を制圧したと主張しました。

 ゼレンスキー大統領も「軍は前進していて新たに100人のロシア兵を拘束した」と話しています。

 スジャはヨーロッパ向けの天然ガスの輸出拠点で、制圧が事実だとすれば、ロシアはウクライナ国境に近い要衝を失ったこととなります。