19日未明に発生した台風9号の影響で、大気の状態が非常に不安定になっています。特に関東では夜にかけてゲリラ雷雨の恐れが出ています。

 お盆が明けた各地。19日もゲリラ雷雨が襲います。北海道・稚内市は大粒の雨が地面にたたきつけています。突然、降り始めた雨は10分ほど続いたそうです。

 雨は九州でも。時折、雷鳴も聞こえます。道路を走る車も屋根を越える水しぶきを上げています。宮崎では今年一番の激しい雨が降りました。

 高知県土佐清水市を映したカメラ。午前7時をすぎ、一気に暗くなり、視界がなくなる様子が分かります。周辺では、1時間に50ミリを超える今年一番の雨が降りました。

 上空の寒気や暖かく湿った空気の影響で大気の状態が不安定となり、局地的に激しい雨が降りました。

 愛媛県では、土砂災害警戒情報が出されました。

 土砂災害警戒情報が出された愛媛県愛南町。町を流れる川は増水し、川べりの護岸が見えなくなりました。

 関東も夜明け前から雷が光りました。

 草津温泉の湯畑を映したカメラ。午後、観光客でにぎわいを見せていましたが、午後2時半をすぎ、大粒の雨が見え始め、観光客も雨宿りする様子が見えます。

草津温泉観光協会 「土砂降りで横風もあるような状況。雷も鳴っていた。強い雨でしたね。ただ10分ぐらいしたらすぐやんだような状況ではあった」

 厳しい暑さが続く場所も。名古屋では18日まで25日連続の猛暑日となっていました。19日、ようやく35度を下回りましたが、蒸し暑さは続きます。

 不安定な天気の原因となったのは、新たな台風9号「ジョンダリ」です。

 19日未明、宮古島の南の海上で台風9号「ジョンダリ」が発生しました。台風は東シナ海を北上し、朝鮮半島へ進む見込みです。

 ただ、四国や関東甲信など台風から離れた場所でも湿った空気の影響で大雨が予想されます。