麺の上にのせられた生ハムに卵。まるでパスタのようなラーメンです。外国人店主が作る日本食が今、驚きの進化を遂げています。

■ラーメンの常識超えたイタリア人

 和食とイタリアンが融合。この独自メニューが堪能できるのは、お盆休みも満員御礼、都内のラーメン店「一八亭」です。

60代 「イタリアンの食材と日本のラーメンが混ざったところは非常に面白い」

 独創的な料理が評判の店主、イタリア・ローマ出身のジャンニさん(57)。

イタリア人店主 ジャンニさん 「ベースは日本。トッピングはイタリアっぽい」

 ジャンニさんが考案した「ローマのまぜそば」は、日本人好みの塩味をベースに、トッピングはイタリア産。羊のミルクが原料のチーズ「ペコリーノ・ロマーノ」と卵の黄身を絡めて、イタリアのソウルフード・生ハムと一緒に味わいます。

イタリア人店主 ジャンニさん 「(Q.これは太麺用?)太麺。きのうは一日4回(作った)」

 パスタ用の小麦粉で毎日、自家製の麺を作っています。

 コシのある、もちもちの太麺を使った大人気のラーメンが。

イタリア人店主 ジャンニさん 「やっぱり味噌とトマトソースはすごく合う。びっくりした私。半端じゃない」

 日本人の伝統の味「味噌」と、イタリア人がこよなく愛する「トマトソース」をかけ合わせた一品。

 トッピングは、ナス、ピーマンなどの野菜をトマトで煮込んだイタリアの郷土料理「カポナータ」です。

 イタリア原産、リコッタ・チーズも添えてトマトの赤、チーズの白、ネギの緑とイタリア国旗のカラーに仕上げた「味噌ポナータ」。

 「美食の国」日本とイタリア、2カ国の料理が一つになった“独創的なコラボラーメン”です。一度口にしたお客さんが続々とリピーターに。

20代 「トマトの酸っぱさと味噌の味がすごくマッチしていておいしい。また来たい」

■バングラデシュ人×焼き肉店 驚きの進化!

 外国人店主の焼き肉店でも、驚きの独自メニューが。

 店主はバングラデシュ出身のバブさん。和牛のハラミなどが人気です。

 ただ、焼き肉だけでなく、常連客がはまっているのが日本が誇る「牛肉」と、バングラデシュの国民食「カレー」を融合した「ばぶのスパイシーカレー」です。

バングラデシュ人店主 バブさん 「これがカレーの肉。全部入れます」

 焼き肉の切れ端を豪快に投入。この日は、ハラミや牛タン、ロース、カルビなど実に8種類が入ったぜいたくすぎる特製牛肉カレー。バングラデシュのスパイス10種も。ぐつぐつと3時間、煮込んだら完成です。

客 「めちゃくちゃうまい。肉ほろほろ」

バングラデシュ人店主 バブさん 「最初はサービスで客に出した。その後皆が『ずっとメニューに入れてほしい』。『いつも食べたいから』と」

 焼き肉を満喫した後の締めとして食べる人が多いようです。