岸田総理大臣が来月下旬にアメリカで開かれる国連総会に出席する方向で最終調整に入りました。退陣を表明した総理大臣が国連で演説するのは異例です。

 政府関係者によりますと、岸田総理は来月22日から25日ごろまでアメリカのニューヨークを訪れ、国連総会での一般討論演説などを行う方向で調整に入りました。

 自民党の総裁選挙は来月12日に告示され、27日を投開票とする方向で最終調整されていて、次の総裁が選ばれる直前の異例の外遊となります。

 22日からは国連で「未来サミット」が行われ、岸田総理も気候変動などの地球規模の課題や国連改革について演説する方針です。

 また、国連総会に合わせて同じく退陣を表明しているアメリカのバイデン大統領との首脳会談や日米豪印4カ国のクアッド首脳会合も調整しています。

 過去には、2021年9月の総裁選挙に出馬せず退陣を表明した菅前総理大臣も総裁選の期間中に訪米してクアッド首脳会合に出席しましたが、国連総会への出席は見送っていました。