ロシア・クルスク州への攻撃を続けているウクライナ軍が、州内のセイム川に架かるすべての橋を破壊したと報道されました。

 ロシアの複数の軍事記者は19日、ウクライナ軍がセイム川に架かる3つ目の橋を破壊したと報じました。

 アメリカが供与した中距離ロケットシステム「ハイマース」が使われたとみられます。

 18日にはウクライナ空軍が2つ目の橋の破壊を発表していて、これで州内のセイム川に架かるすべての橋が破壊されたということです。

 ロシア軍はこれらの橋を使って前線に物資を補給していました。

 ウクライナ軍によるロシア領内への攻撃が激化するなか、ロシア軍は本来は戦闘に参加しないと約束されている定期招集された新兵らをクルスクの防衛に送っているとみられます。

 チェチェン共和国の特殊部隊「アフマト」のアラウジノフ司令官はこうした新兵らの両親に向けたビデオメッセージを公開し、「もし祖国を守り、神への信仰を守って死ねば、天国に行くだろう」などと述べました。