トラックで3人を死なせたとして逮捕された男の事故を起こす直前の映像を入手しました。

 国道を走るトラックの車内。運転席に座る男は、法定速度を超えるスピードで片手でハンドルを操作しながら走ります。

 トラックが交差点を通り過ぎた直後。

 衝撃に車内は大きく揺れ、その後、悲劇が起こりました。

遺族 「亡くなった3人にどう報告すればいいのか。呼気検査の後に飲酒をしていたことに怒りと悔しさがこみ上げました」

 新たな事実に遺族は憤りを隠せません。

 ゴールデンウィーク最終日、群馬県伊勢崎市の国道でトラックが中央分離帯を乗り越えて乗用車2台に衝突し、2歳児を含む家族3人が死亡した事故。

 トラックを運転していた鈴木吾郎容疑者は運転前の検査でアルコールは検知されませんでしたが、事故直後には基準値超えのアルコールが検出され、その後の取材でトラックから見つかった空き瓶はアルコール度数20度の焼酎2本だったことが分かりました。

 警察によりますと、鈴木容疑者は事故の直前、法定速度を30キロ超える時速およそ90キロで走行、交差点内で右に曲がり掛けそのまま中央分離帯に乗り上げます。

 車内映像を見ると、一瞬、ハンドルを右に切り慌てて戻す様子が映っています。

 この後、視線を右にやった直後に、車内は強い衝撃に襲われました。

 鈴木容疑者は容疑を一部否認しています。

鈴木容疑者 「事故を起こしたことは間違いない。ただ詳しく覚えていない」